TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 57 相談に応じられるテーマ磁気浮上の技術を応用したベアリングレスモータの研究開発を主なテーマとしています。ベアリングレスモータは、回転子を磁気的に浮上させた状態で回転させることができるため、ベアリングなどの軸受機構が不要であり、機械的な接触にともなう摩擦や潤滑による問題を解決することができるモータです。摩擦や軸受の摩耗が問題となる超高速での回転や、食品・医療分野などの高洗浄度環境で使用できるモータとして期待されています。磁気浮上やベアリングレスモータの研究を通じて、高性能・高付加価値のモータの実現を目指しています。研究内容と目指すもの従来のベアリングレスモータは、その用途が高速・低トルクのアプリケーションに限られていました。回転子が磁気浮上しているため、ギヤなどの機械的接触を有する減速機構を使用できないためです。そこで我々は、構造的に高トルクを得やすいバーニアモータの機能をベアリングレスモータと組み合わせる研究を行っています。提案するモータは、磁気浮上のメリットと低速・高トルク駆動を両立できるため、特殊環境用のアクチュエータとしての応用が期待されています。最近の研究テーマ外部資金● 公益財団法人 JKA, 機械振興補助事業, 研究補助(平成29 年度~平成30 年度)● 科研費 若手研究(B) (平成28 年度~平成29年度)● 公益財団法人 JKA, 機械振興補助事業, 研究補助(平成27 年度~平成28 年度)知的財産権・関連論文情報・著書● 南, 土方ら, 「永久磁石型ベアリングレスバーニアモータにおける永久磁石と電動機巻線の極数の検討」, 日本AEM 学会誌, Vol. 26, No. 1, pp.71-76, 2018 (DOI: 10.14243/jsaem.26.71)● K. Hijikata, et al., 「Behavior of a Novel Thrust Magnetic Bearing with a Cylindrical Rotor on High Speed Rotation」,IEEE Trans. on Magnetics, Vol. 45, No. 10, pp.4617-4620, 2009 (DOI : 10.1109/TMAG.2009.2022178)● 土方ら, 「円筒型回転子を持つ能動制御型スラスト磁気軸受の提案」, 日本AEM 学会誌, Vol. 17, No. 1, pp.96-101, 2009 など● 磁気浮上システムの設計・製作● ベアリングレスモータの設計・製作キーワード土方 規実雄 講 師ヒジカタ キミオ計測電機制御研究室所属研究室工学部 機械システム工学科機械機械所属パワーエレクトロニクス、モーター、磁気浮上、ベアリングレスモータ低速・高トルク向けベアリングレスモータの開発関連論文情報● 「磁気浮上の原理と応用」, 科学情報出版, 2018 (共著, pp.232-236)著書

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