TCU 研究者一覧
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TCU Research Directory 2018 67 相談に応じられるテーマ加速器に軸足を置き、加速器から引き出されるビームによって、あらゆる分野と結びつき、様々な課題を解決していきたいと考えています。例えば、陽子ビームを環境中の材料にあて、詳しい組成を把握したり、陽子をLiやBeなどのターゲットにあて中性子を発生させ、それを医療へ応用したり、新たな原子力エネルギーシステムに結び付けたりと、幅広くいろいろなことに取り組んでいきたいと考えています。研究内容と目指すもの2018年5月から稼働を開始した1.7MVペレトロン・タンデム加速器(都市大タンデム)のイオン源として、東工大先導原子力研と共同で冷陰極PIG負イオン源の開発を行っています。コンパクトで安価ながら、取り扱いが容易で、安定的に水素イオンを引き出せるイオン源であり、様々なパラメータを変えながら最適な運転条件の検討を進めています。最近の研究テーマ外部資金● 事業名:入門講座による裾野の拡大と応用事例紹介講演会による専門分野間の深い人脈の形成、高エネルギー加速器研究機構:平成29年度加速器科学総合支援事業「大学等連携支援事業」(2017)● 原子力システム研究開発事業(安全基盤技術開発)「次世代原子炉燃料の健全性評価のための非破壊分析技術の開発(平成26年度~平成29年度)」知的財産権・関連論文情報・著書● 羽倉尚人、林崎規託、内山孝文、小栗慶之、福田一志、川崎克則、鳥山保、持木幸一、岡田往子、河原林順、三橋偉司、松浦治明;東京都市大学原子力研究所における1.7MVペレトロン・タンデム加速器システムの構築作業及びそれを通じた人材育成、日本原子力学会和文論文誌、 (2018)● Hagura, N. , Matsuura, H., Uchiyama, T., Okada, Y.,Long-term variations of the radiocesium concentrations in airborne particulate matter and the air-dose rate in the northern part of Kawasaki,Bunseki Kagaku,Volume 66, Issue 3, 2017, Pages 201-204● Yoshida, T., Tachibana, T., Hagura, N., Chiba, S., Composition, decomposition and analysis of reactor antineutrino and electron spectra based on gross theory of β-decay and summation method, Progress in Nuclear Energy, Volume 88, 1 April 2016, Pages 175-182● 1.7MVペレトロン・タンデム加速器(都市大タンデム)により発生させるイオンビームを用いた極微量元素分析● イオンビームの材料への照射● 放射線・放射能の測定・分析キーワード羽倉 尚人 助 教ハグラ ナオト放射線計測研究室所属研究室工学部 原子力安全工学科環境・エネルギーエネルギー所属加速器、イオン源、イオンビーム、極微量元素分析、PIXE、核データタンデム加速器用冷陰極PIG負イオン源の最適動作条件関連論文情報

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