TCU 研究者一覧
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78 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ高度なモーションコントロールの技術を駆使し、『電気機械』と『ひと・もの』との接点に挑みます。目指すものは人に寄り添う精緻でやさしい動きの具現と安心安全。長い間、国の安全組織に関わってきた経験をもとに研究を展開します。研究内容と目指すもの当研究室は、高品質鋼板用加工ラインに適する完全非接触での磁気浮上・搬送技術を有し、0.1mm厚の鋼板が、リニアモータの駆動台車を非接触で追跡を実現しております(図1)。本制御法は空中や水面を浮揚する物体の姿勢制御にも対応可能です。安価でメンテナンス性の良いリニア誘導モータを用いた、ワークの精密位置決め(μmの精度)装置の制御に成功しています。当研究室は、磁性流体制御ダンパにより人体への衝撃緩和等をめざした安全装置の構築技術を有します。図2は、交流サーボ、磁性流体制御ダンパ、ばね、質量体からなる模擬実験装置です。このダンパは車両の乗り心地やパンタグラフの離線制御などにも対応可能です。最近の研究テーマ外部資金これまで、文科省14件、NSKメカトロ財団・服部報公会・カシオ財団など企業8件。知的財産権・関連論文情報・著書● 磁気浮上および搬送技術● 磁性流体の利用、衝撃緩和安全装置の技術● リニアモータの精密位置決め制御等の制御方法キーワード中川 聡子 教授ナカガワ トシコ電気機器研究室(システム制御グループ)所属研究室工学部 電気電子工学科機械機械所属モーション制御、安心・安全、インフラシステム磁気浮上の研究学術雑誌正論文としては、N. Kobayashi、 T. Nakagawa、” Experimental Verification on Effects in an Emergency Stop by Installation of Magneto Rheological Fluid Damper to an Elevator” IEEE Trans. on Magnetics、 査読有、Vol. 53、 Issue 11、 Nov. 2017を含め、これまで54件。査読付き国際会議論文、全47件。公開公文書は、運輸安全委員会委員として192件、昇降機等事故調査部会委員として15件。関連論文情報現在、日本学術会議連携会員、原子力規制委員会安全審査会委員、国土交通省社会資本整備審議会および交通政策審議会メンバー。日本AEM学会理事。電気学会会長代理。社会連携衝撃低減装置の研究リニアモータの研究

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