TCU 研究者一覧
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82 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマモータが誕生し100年以上経ちますが、普及していないモータはまだまだたくさんあります。一例としてリニアモータやスイッチドリラクタンスモータがあります。リニアモータは、特殊な形状のため用途に応じた支持機構やコントローラ、インバータの設計が必要で幅広い分野への展開が難しい機器です。また、スイッチドリラクタンスモータは、単純な構造ですがスムーズな駆動には、インバータを正確に制御する必要があります。各モータの利用価値を高め、幅広く普及させることが重要なことと考えております。モータ+インバータ+コントローラと複数を考慮した総合的なシステムを確立することが目標です。研究内容と目指すもの搬送システムの搬送効率低下は、搬送物を下す際に台車を止めることにあり、搬送路を並行に配置し台車を停止させずに受け渡す新たな搬送システム(図(a)(b))を提案しており、実現できれば搬送効率が格段に向上します。高速回転が可能なスイッチドリラクタンスモータ(図(c))は、回転数に応じて効率や印加電圧が異なり、最適な印加電圧をリアルタイムに制御し高効率駆動の実現を目指します。最近の研究テーマ外部資金● 永守財団「SRMにおける全速度領域のサーボ制御アルゴリズムの開発」(H29.10-H31.9)● 基盤研究(C)「工作機械用SRMのサーボ制御アルゴリズムの開発」(H30.4-H32.3)他多数知的財産権・関連論文情報・著書● 搬送および工作機械用リニアモータの設計開発・駆動方法● インバータやコンバータなどのパワーエレクトロニクス関連● 各種回転モータの設計開発・駆動方法キーワード鈴木 憲吏 准教授スズキ ケンジ電気機器研究室(モータドライブグループ)所属研究室工学部 電気電子工学科機械機械所属モータ、リニアモータ、スイッチドリラクタンスモータ、モータドライブ、パワーエレクトロニクス、インバータ、コンバータ、モーションコントロール並行同期駆動方法の研究● 稲垣貴裕、鈴木憲吏以下省略、永久磁石リニア同期モータにおける並行同期運転の検討、日本AEM学会、査読有、Vol.26/No.1、2018、65-70● 鈴木憲吏、石川淳史、百目鬼英雄、固定子離散配置永久磁石リニア同期モータの補極を用いた推力脈動低減法の検討、電気学会論文誌D、査読有、Vol.132/No.6、2012、625-630● K. Suzuki以下省略, Driving Method of Permanent-Magnet Linear Synchronous Motor With the Stationary Discontinuous Armature for Long-Distance Transportation System, IEEE TRANSACTIONS ON INDUSTRIAL ELECTRONICS, 査読有, VOL. 59/NO. 5, 2012, 2227-2235他多数関連論文情報● 鈴木 憲吏 他、オーム社、基本からわかる電気回路講義ノート、2014、137-179・231-238著書スイッチドリラクタンスモータの高効率駆動

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