TCU 研究者一覧
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92 TCU Research Directory 2018相談に応じられるテーマ産業社会が持続的な発展を遂げるには、バイオマス資源の利用拡大、廃棄物リサイクルの促進などが欠かせません。また、人類の存亡に関わる深刻な気候変動を避けるには、二酸化炭素をエネルギー・物質資源へ変換できる実用技術が必要です。これらの課題を解決するために、触媒反応プロセスの進化が求められています。私たちは、複数の機能を集約した高性能な触媒の創成を目指して、微粒子材料の形状制御、多孔性制御、および複合化に取り組んでいます。反応工学に基づいて、触媒反応に適したプロセスを検討することにも努めています。研究内容と目指すもの様々な反応物分子の浸透に好適な大きさの細孔を持つメソポーラス物質を触媒材料に利用する研究を進めています。右図A-1,2は、マグネタイトを内包したメソポーラスシリカを示しており、化学反応の促進だけでなく、操作を容易にする効果を発揮します。右図B-1,2は、市販品よりも結晶が微細なグリセロリン酸カルシウムを示しており、再石灰化素材としての応用を期待しています。微結晶化は、積み重ねた研究成果のスピンオフから達成しました。最近の研究テーマ外部資金● 公益財団法人八洲環境技術振興財団「研究開発・調査助成」(H29)● 文部科学省「知的クラスター創成事業(第Ⅱ期)」(H20-H24)● 科学技術振興機構「シーズ発掘試験B(発展型)」(H19)● 京都産業21「環境産業等産学公連携研究開発事業」(H18-H19)● 科学技術振興機構「シーズ発掘試験」(H17)知的財産権・関連論文情報・著書● 特許第5751473号(バイオディーゼル燃料の製法について)● 特許第5105418号(バイオディーゼル燃料の製法について)● 特許第3742874号(石油精製技術について)● バイオディーゼルの高効率生産、および品質向上を導く様々な要素技術● バイオジェット燃料製造の触媒反応プロセス● カルシウム系素材の高機能化キーワード髙津 淑人 准教授コウヅ マサト環境化学工学研究室(触媒・資源化学プロセス)所属研究室工学部 エネルギー化学科環境・エネルギー環境所属微粒子材料、触媒、バイオマス、油脂類、反応工学、メソポーラス物質、カルシウム系素材メソポーラス物質の利用と再石灰化素材への応用知的財産権● 高津淑人, ケミカルエンジニヤリング(査読無), Vol.63, No.5, 2018, pp.15-20● M. Kouzu et al., Fuel Processing Technology(査読有), Vol. 165, 2017, pp.94-101● M. Kouzu et al., Fuel(査読有), Vol. 182, 2016, pp.220-226関連論文情報● 高津淑人 他, オーム社, バイオマスプロセスハンドブック, 2012, 305-312● 高津淑人 他, エヌ・ティー・エス, 触媒調製ハンドブック, 2011, 618-619著書

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