産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

就職に必要な力「社会人基礎力」第1回講義が行われました。

2013年2月20日

2月15日(金)、東京都市大学世田谷キャンパスにて、「NPO法人 大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会」 代表の辻太一朗氏を講師にお迎えし、『就職に必要な力「社会人基礎力」~大学生活を楽しみながら簡単に身につける方法~』をテーマにした講義が行われました。今回は、学業と課外活動を通して、大学生活を楽しみながらも社会人になるための準備をすることが求められる大学生活において、富士通の協力を得て開発された支援プログラムを利用し、社会人基礎力をより簡単に身につけることを目的として企画された、全2回の講座の第1回目の講義が行われました。

まず始めに辻氏より、「社会人基礎力とは自ら動く力・考え抜く力・チームで働く力の3つに代表される力のことです。就職活動の面接では、過去どういう経験をし、どういう対応・行動をしたか、ということを自分の言葉で説明することが求められますが、それはこの3つの力が見られているのです。今日は、社会人基礎力を効率的に身につけるのにはどういう行動をすればいいのか、そのやり方を覚えてもらおうと思います」と、企業が学生に求めている力について説明されました。

次に、社会人基礎力を育成するための支援プログラム「己歴(KO・RE・KI)」について、富士通の担当者より説明が行われ、己歴を使った実習を行いました。参加した学生が己歴を使用して来週1週間の目標を立てる際に、行動のヒントが示され、その中から実際に自分がやってみようと思う行動を記録していきます。さらに参加者には、次回の講義が行われるまでの1か月間、己歴を利用して目標の設定と行動の記録を蓄積する課題が出されました。

最後に、己歴の活用方法について、「己歴を使うと、各行動を意識することができます。意識してやったことは記憶に残り、面接で聞かれても楽に説明できます。社会人基礎力を伸ばすには、日々の行動が大切で、己歴はそのために効率のいい行動を支援することを目的として設計されているのです」と辻氏がまとめの言葉を述べられ、第1回目の講義は終了しました。