産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

海外インターンシップ派遣を行いました。

2014年4月9日

日本の製造業、また商業系の企業の多くが海外に拠点を展開するようになり、学生は入社後、海外拠点にて現地従業員をマネジメントする立場として仕事をすることが一層、産業界から求められてくると想定されます。

本学では、海外でのインターンシップ生として業務を経験してきた学生が帰国後、学習意欲や目的意識を非常に高くもって大学での学びやキャリア開発に取り組むことに注目し、今まで大学関係者の個人的な関係だけで、小規模で行っていた海外インターンシップを、大学として組織的に教育に取り入れることに取り組み始め、キャンパス横断の海外インターンシップ・ワーキンググループを立ち上げ、海外インターンシッププログラムを推進しています。

平成25年度は、主に卒業生の協力を得て、派遣先の開拓を行い、一部の奨学金の支給5社・16名(タイ3社・8名、アメリカ1社・4名、オーストラリア1社・4名、期間は2週間~4週間)の学生を派遣しました。

参加学生には事前教育として、語学的なトレーニングだけでなく、安全面の徹底やインターンシップ先での体験業務の事前調査の課題を与え、インターンシップをより実りあるものとしてもらえるように工夫しました。また、受け入れていただけた企業から、インターンシップでの業務を点数化した評価票を作成し、担当者からのコメントを添付する条件で、正課の授業単位として申請できるように制度も整えました。

学生は、座学だけでは学べない体験型の学習で自分の力を実感する学びを経験するだけでなく、日系の企業がグローバルに展開する際に必要な知識や現地従業員との関係、日本の本社とのやり取りの難しさなども実習を通して学んできたようです。

また、これらの学んできた成果を報告する機会を設けることにより、海外インターンシップを経験した学生の学びを深めるとともに、在学生や大学教職員、外部企業関係者にも海外の日系企業での業務について伝え、関心を高める効果を目的とし、11月20日(水)本学世田谷キャンパスにて、「海外インターンシップ成果報告会」を行いました。

タイの電気機器メーカーの生産管理の業務を経験した学生の発表では、実際に製造ラインの生産効率向上を提案し、実行に移すといった成果を上げ、受け入れ企業からは「社員の方と変わらない働きぶりを見せてくれた」との好評価をもらえたと報告した上で、「達成感を味わうとともに、仕事の大変さも自覚することができました」と述べ、身をもって体験した、仕事の楽しさだけでなく難しさも、共有してくれました。
都市開発の企業の業務を経験した学生からは、「大学で学んでいることが実際の企業でも生かされていることに大学での学びの意欲が高まった。」とも報告されました。

また全ての発表者から、考え方・働き方の違いなど、“海外ならでは”の得たこと・感じたことから、より一層日本を知ることと、海外の方の事を理解して働くことの大切さを痛感したとの報告もありました。

本学では今後も、学生の教育効果の高い海外インターンシップの派遣を充実させて参ります。

■海外インターシップ成果発表会


※電気機器メーカー(タイ)での業務体験