産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

工学部3学科の1年生向けに「フレッシャーズセミナー~自己の探求~」を開催しました。

2014年5月20日

4月9日(水)、世田谷キャンパスにて、医用工学科、電気電子工学科、エネルギー化学科の1年生を対象に、「フレッシャーズセミナー~自己の探求~」を開催しました。(株)ラーニングバリューからファシリテーターをお迎えし、「自己理解を深める」「仲間の自己理解に協力する」「チームビルディングを体験する」ことをテーマに進められました。

「あなたの学習スタイル」という個人ワークでは、アンケート項目に回答し、その結果の数値をPlan(計画する)、Do(行動する)、Look(振り返る)、Think(考える)のマップに落とし込み、自身の行動特性がどこに強く出ているかを把握しました。

これを元に、次のグループワークに向け、学生たちは自身と異なる行動特性の強みを持った人を求めて、声を掛け合いながらグループを作っていきます。異なる力が合わさることで、チーム力を発揮していくためです。

グループが形成されたところで、メンバーがお互いを知るために「記者会見」を実施。1人対し、ほかのメンバーが記者となり、様々な質問を投げかけていきます。入学して間もない時期ということもあり、「なぜ理系に進んだのか?」「検討しているサークルは?」など、ほかの新入生の考えや趣味志向に関する質問が飛び交いました。


そしていよいよ、グループで成果を出し合う「課題解決型実習」へ。これは、グループに共通して与えられたテーマに対し、限られた時間内に成果を出すというものです。個人ごとに配布された情報カードの内容を、グループのメンバーに口頭でのみシェア。それらの情報をもとに議論しながら答えを導き出していきます。
カギは、全員が漏れなく情報を出し合えるか。そのために、他者から「聴く」ことと、「活かせる場」を作っていくことが重要になります。それによって、早々に答えを出せたグループと、最後まで答えにたどり着けないグループとができました。

ワークの最後には、「プレゼントカード」を交換。これは、メンバーに対する印象をカードに書き、かつそれを本人の前で伝えて渡しあうというもの。学生たちは一生懸命に伝え、それを受け取った学生は、自身でも気づいていない自分の良さなどを知り、照れながらもとても嬉しそうでした。

すべてのワークを終えて、学生たちは、座学だけではなく、主体的に参加していく学びから、「初対面の人と話し合うことで、さまざまな価値観を知ることができた」「時には人の力に頼った方が効率よくよりよい結果が出せることが分かった」「今後の授業でも他の人の感じ方も参考にすることで、理解がもっと深まるのではと思った」といった感想を持ち、これから4年間の大学生活への姿勢を新たにしたようです。