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風力発電と生態系

環境学部 環境創生学科
北村 亘 准教授

2011年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。一般財団法人電力中央研究所の特別研究員を経て、2014年東京都市大学環境学部環境創生学科講師、現在准教授。2004年よりNPO法人リトルターン・プロジェクトのメンバーとして絶滅危惧種コアジサシの保護活動を推進(現 代表)。Lifebird代表として鳥類研究の普及と発展にも尽力する。

風力をはじめとするクリーンな再生可能エネルギーであっても、自然環境に与える影響がゼロというわけではありません。希少な鳥類が風車の羽根に巻き込まれる事故、バードストライクもこうした問題の一つです。横浜キャンパスに設置する小型風力発電装置を用いて、発電量や蓄電量、使用量等を計測し、データ解析するとともに、生物多様性の評価指標と組み合わせながら、風力発電が生物多様性に与える影響も精査します。さらにどうすればエネルギー問題を解決できるか、学生とともに議論します。各種データをきちんと読み解いて、風力発電と生物多様性の相関関係を科学的、客観的に探求し、最適なエネルギーミックスのかたちを提案できる人材の育成を目指します。

横浜キャンパス周辺に生息するメジロの分布をデータ化。
写真のメジロは北村准教授撮影。
北海道神恵内村に設置された小型風力発電を視察。
横浜キャンパスに導入されるものと同型。