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エネルギーマネジメントシステム

産学連携する工場からのIoTデータを用いて授業を展開。

環境学部 環境創生学科
加用 現空 准教授

2010年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。(独)国立環境研究所社会環境システム研究センター特別研究員、Aalto University School of Engineering,Academy, Postdoc Felloow、Aalto University School of Arts, Design andArchitecture, Researcherを経て、2019年東京都市大学環境学部環境創生学科准教授に就任。現在に至る。建築環境学が専門。環境物理量の情報化を通じてエネルギーフローを解析し、行動につなげる研究に取り組んでいる。

建築ストックに対するエネルギー改善施策が求められていますが、実態把握のためのデータとマネジメントの知見は十分ではありません。そこで、講義・研究棟のエネルギー使用実態把握を目的に、温湿度・照度・CO2濃度・電力使用量の計測データ情報化する「エネルギー・環境計測システム」を構築しました。横浜キャンパスが教育機関として日本で初めて環境ISO14001を取得して以降、電力使用を抑える従来の省エネ活動に取り組んできました。20年以上経過した現在、様々な形態のエネルギー状況を把握し行動につなげるフェーズに突入しています。エネルギーの使い手である学生たちが、環境・エネルギーの測定・解析・検証できる知見と技能を養う「キャンパスのデジタル教材化」を目指します。

教室で用いるロガー付き温湿度計。
計測したCO2濃度から換気量を推定する。
メトロポリア応用科学大学(フィンランド)では、キャンパス内の電力使用量などを可視化したディスプレイを設置している。