【開催報告】「第1回都市大研究プレゼンコンテスト(TCU R-PresCo)」を開催しました
記念すべき第1回目となる「都市大研究プレゼンコンテスト(TCU R-PresCo)」(主催:研究委員会/共催:総合研究所)が本学・世田谷キャンパスにおいて2019年3月15日(金)に開催されました。
冒頭、丸泉副学長(総括・研究担当)による開会の挨拶に続き、実行委員長の澤野総合研究副所長(工学部電気電子工学科・教授)による趣旨説明が行われた後、第1部の口頭発表では各専攻から選出された12名による研究発表が行われました。
会場を移して引き続き行われた第2部のポスター発表では、上記口頭発表者12名に加え、各専攻・領域から22名によるポスター発表が行われ、発表学生と参加した教職員や他専攻・領域の学生との活発な意見交換等が行われました。
ポスター発表終了後は懇親会が同会場で開催され、専攻・領域を超えた研究交流が行われました。
懇親会の最後にはコンテストの結果発表が行われ、引き続き行われた表彰式では口頭発表、ポスター発表それぞれから最優秀賞および優秀賞の表彰とあわせて賞状と賞金が丸泉副学長(総括・研究担当)から授与されました。
受賞者は以下のとおり・
■口頭発表
【最優秀賞】日向 遼太郎
発表テーマ:「人型ロボットのバランス制御」
所 属:機械専攻 機械システム工学領域(ロボティックライフサポート研究室)
指導教員:金宮 好和
【優秀賞】 渡邊 恭佑
発表テーマ:「機能的電気刺激を用いた中指PIP・MP関節における目標関節角度へのフィード
バック制御」
所 属:情報専攻 システム情報工学領域(人間情報システム研究室)
指導教員:森 博彦
■ポスター発表
【最優秀賞】髙橋 樹生
発表テーマ:「シザーズ構造を用いた宇宙大型展開構造物に関する基礎的研究」
所 属:機械専攻 機械システム工学領域(宇宙システム研究室)
指導教員:宮坂 明宏
【最優秀賞】菊池 智哉
発表テーマ:「人混みにおけるビジョンセンサを用いた位置推定」
所 属:機械専攻 機械システム工学領域(高機能機械制御研究室)
指導教員:野中 謙一郎
【優秀賞】 倉原 瑤子
発表テーマ:「光害による稲作への定量的評価」
所 属:環境情報学専攻 環境マネジメント領域(伊坪(ライフサイクル環境評価)研究室)
指導教員:伊坪 徳宏
【優秀賞】 大迫 力人
発表テーマ:「ガスセンシングに向けた半導体光デバイス」
所 属:電気・化学専攻 電気電子工学領域(ナノエレクトロニクス研究室)
指導教員:澤野 憲太郎
<<本コンテストの開催趣旨>>
近年、欧米やアジア周辺諸国と比較し、日本の研究力低下が危惧されています。実際に、論文数に関する日本の国際的地位は質的・量的ともに低下しています。その要因として、研究とそれを基盤とする科学技術イノベーションを担う人材の不足が問題となっています。特に博士課程への進学者が減少を続けるとともに,若手研究者の不安定な研究環境は、独創的な研究を困難とし、研究力低下へ拍車をかける状況にあります。このような日本国内において、東京都市大学のプレゼンスを高めるためには、研究力強化が必須であり、そのために、若手人材の育成・確保の取組を進めることは最重要課題の一つと言えます。つまり、博士課程進学者の増加、特に優秀な大学院修士学生の博士課程進学を促進することは大学の研究力強化に直接つながります。
優秀な人材の発掘、またそのような大学院生へ博士課程進学のモチベーションを与えるために、研究発表コンテストを開催します。多岐分野にわたる聴衆に対して研究内容を明快かつ魅力的にプレゼンテーションすることは、高度な発表能力、その基盤となる研究能力を必要とし、現在産業界においても求められる能力と言えます。コンテストにおいてプレゼンテーションを競うことによって、発表学生自身の飛躍的能力向上が期待できます。さらに、優秀発表者に対しては賞を授与することで、コンテストへの意欲的参加を促し、それは日頃の研究への意欲向上へつながり、博士進学の契機ともなり得ると考えます。
また、多分野の若手研究者がお互いの研究の魅力を披露することにより、発表者のみならず、聴衆(教職員・学生)にとっても、学内の多種多様な研究を知ることで、幅広い視野と知見が養われ、都市大全体として研究の活性化が進み、さらには学内連携研究の端緒ともなり得ます。
以上のように、本研究発表コンテストは、東京都市大学の若手研究人材育成による研究力向上、それによる都市大の日本における地位向上、さらには国際標準の大学へつなげるための施策の一つと位置付け、これを開催するものです。
口頭発表会場
口頭発表会場内の様子
ポスター発表会場の様子
口頭発表・最優秀賞の日向 遼太郎さん
ポスター発表・最優秀賞の髙橋 樹生さん
ポスター発表・最優秀賞の菊池 智哉さん
各賞受賞者と丸泉副学長(総括・研究担当)(写真左)と野中総合研究所所長(写真右)
参加者全員の集合写真