産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業

活動報告

社会で必要な力を伸ばす!「キャリアポートフォリオWEB版」ガイダンスが行われました。

2013年5月8日

4月17日(水)・30日(火)、東京都市大学世田谷キャンパスにて、1~3年生を対象とした「キャリアポートフォリオWEB版」ガイダンスが、(株)リアセックの澤田辰雄氏を講師にお迎えして開催されました。

キャリアポートフォリオWEB版は、
① 社会で必要な能力について、自己評価テストで測定
② その結果から、自分でどの能力を育成するのかのアクションプラン立案
③ 次回の測定でどのくらい育成できたか・またできなかったかを振り返る
をPDCAサイクルで継続して取り組んでいけるというもの。

澤田氏はまず始めに、「社会で求められる力は今のうちに鍛えることができるもの。それに気づかず、3,4年生を迎えてしまう人が多くいます。この力は誰でも必ず伸ばしていけるものなので、就職活動で企業にアピールすることになる3年次後半までに、ぜひ伸ばしていきましょう」と学生たちにやる気を喚起されました。

前半では、新入社員に対して企業が期待する力について、日本経団連の新卒採用動向調査のデータから「『コミュニケーション能力』、『主体性』、『チャレンジ精神』が上位3つになり、9年連続変わらず、理系学生でも変わらない順位」であると現状をご紹介。

また、「これら社会で求められる力は、『即戦力要素(基礎力)』といって“よい新人”となる資質があるかどうかを見られるもの。これがある人を企業は採用したいと考えます」と、なぜ就職で必要となるのかを採用者側の目線でご説明されました。

後半では、学生が実際にPCを使って「キャリアポートフォリオWEB版」を体験しました。この中では「対人基礎力」「対自己基礎力」「対課題基礎力」の基礎力を、それぞれ親和力、自信創出力、計画立案力など小項目に分類された各力を、自身がどの位現時点で持っているかを、直感的に回答。結果がグラフ化され、視覚的に捉えられるようになります。

この中で伸ばしたい力を、自分でいくつか決め、どのようなイベントを機会に、どのように行動することで、いつまでに伸ばしていくのかを、5W1Hで具体的に書き起こしていきます。それに則って、実際にアクションを起こし、2回目の測定で、伸ばそうと思った力を伸ばせたか・伸ばせなかったかの検証を行い、次回以降に向けて継続的に伸ばしていきます。

学生からは「自分の改善点を文章化したのは初めてなので、とても有意義だった」「自分がしたことを記録・振り返りしていけるので、就職活動まで、ぜひ継続して取り組みたい」といった意見が出ました。

最後に澤田氏は、「3年次にはこれが自分のエピソード集になり、どんなときどのようにその力を身につけ、社会でどう生かせるかを伝えられるようになります。プリントアウトもできるので、ぜひ面接時に携帯するなど活用してみてください」と具体的な活用法のヒントで締めくくられました。