- HOME
- 学部・大学院・研究所
- 大学院
- 大学院総合理工学研究科
- 総合理工学研究科 教育目標
総合理工学研究科 教育目標
東京都市大学大学院学則第3条より――――
総合理工学研究科は、理工学に関する高度な理論と実践力を修得し、学際的視野を持って、科学技術に立脚した社会貢献が出来る人材を養成することを目的とする。
教育の理念
2015年9月の国連総会において、持続可能な開発のために必要不可欠な、向こう15年間の新たな行動計画として「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。この中で、持続可能な開発目標 (SDGs) として17のゴール・169のターゲットが示されています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組む普遍的なゴール・ターゲットであり、日本としても国を挙げて積極的に取り組む体制が取られています。当然、大学機関においても次世代の育成も含めてSDGsへ貢献する必要があり、本学も「国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)」に参画しております。大学機関としての貢献において大学院の占める位置づけが高いことは言うまでもありません。総合理工学研究科は特に次世代の育成の観点から「技術者・研究者として社会の要請に応える」を理念として人材育成に当たっています。SDGsのターゲットに対して取り組む場合において単一の専門分野からの取り組みだけでは解決は望めない場合が多く、知識を総合化し広い視野を持った技術者・研究者の育成が求められています。さらに、分野を越えた連携、国境を越えた連携が可能な、語学力を含むコミュニケーション能力やマネージメント能力を持った技術者・研究者の育成も求められています。
このような社会からの要請に応えるために、総合理工学研究科では専門知識と技術の着実な習得に加えて、他研究機開との連携大学院制度や海外インターンシップ制度等を整え、社会的な視野の育成、グローバル人材の育成を目指しています。また、社会人を対象としたプログラムも用意して,社会とのつながりを強く意識した教育研究も展開しています。
教育の目標
技術社会における技術者・研究者には高い専門能力のみならず、海外の技術者・研究者と真のコミュニケーションを図れる能力を必要とします。そこで、大学院総合理工学研究科の教育目標を
①理工学におけるリテラシーである情報技術と語学を含めたコミュニケーション能力、
②プレゼンテーション能力、
③専門知識に裏付けされた課題を解決できる能力、
を持つ国際的に活躍できる技術者・研究者を育てることとしています。
大学院を修了する多くの皆さんは自らの専門分野における開発・研究に近い職種で活躍するものと考えらます。昨今の日常生活・社会の変革は工学技術・科学技術の進歩に依存するところが高く、例えば5G(第5世代移動通信システム)や電気自動車等の普及が日常生活・社会を大きく変革させようとしています。開発・研究に携わる者は常に人間生活を豊かにすることを念頭に置き、そのための課題設定とその解決を繰り返すことになります。そのことを支える能力育成を大学院総合理工学研究科は教育目標として掲げています。
育成すべき人材
博士前期課程
自然科学や語学などの基礎となる科目、科学技術の基盤となる科目及び科学技術と社会の接点を理解するために必要な教養科目の習得が求められます。その上で、専門知識と技術が着実に身につけられるような教育プログラムが用意されています。そして、大学院生には専門知識を深化させ、総合化し活用することを求めています。各専攻では、博士前期課程において専門知識を生かし、国際的に活躍できる語学力を養い、社会構造の変化に迅速に対応できる幅広い応用力と実践力を身に付け、課題を解決できる能力を有する技術者・研究者を「育成すべき人材」としています。
博士後期課程
専門知識と技術をー層深化させると同時に、他大学や研究機関あるいは企業との共同研究などを通して、コミュニケーション能力やマネージメント能力を涵養しながら高度な研究能力が身に付けられる環境を整えています。各専攻では、博士後期課程修了後には、国内外の大学や研究機関、さらに企業の研究部門において、先端的な知識と技術を駆使し、着実に課題を解決するとともに、新しい領域を開拓できる能力を備えた技術者・研究者として活躍できる人材となることを目標として指導を行い、さらに、高度な自律性を備えるように支援をしています。
今後への期待
学部における教育課程では、専門理工学基礎を身につけ、卒業研究ではそれを活用して課題解決の経験を積んできたと思います。入学された大学院では、それらの知識と経験を活用して、さらに工夫を加えて「知恵」を磨きその知恵を新しい創造へと結びつける「思考力」を得ることが肝要です。このことを心がけて、上記目標に沿う人材として研鑽を重ね、人間として、技術者・研究者として成長することを期待しています。