フィールドワーク研修
専門の学修・研究に直結した実践的プログラムとして、国内外の大学や海外の研究機関と共同で、これまでに数多くのフィールドワークを実施しています。
スコットランド地質見学
(理工学部 自然科学科 萩谷研究室主催)
スコットランドは地質学の父と言われるジェームズ・ハットン生誕の地です。氷河地形の 山や海岸で、4億年前の大陸衝突でできた変成岩や、火山や砂漠、珊瑚礁の地層を学びました。ゲール文化が色濃く残るアイラ島、アラン島も訪問しました。世界遺産のエディンバラ市街、スコットランド国立博物館、王立植物園、ケルビングローブ博物館、グラスゴー大学などで、幅広く科学と文化、歴史を学びました。
ハワイ火山見学
(理工学部 主催)
ハワイ諸島最大の島であるハワイ島は、4000mの高山から熱帯の海岸までバリエーションに富む地形と気候をもち、多くの固有種が生息する火山の島です。1983年以来、休みなく活動しているキラウエア火山があり、また日系人の歴史も長く、多分野での学修ができる価値の高いフィールドです。キラウエア火山の見学だけでなく、国立天文台すばる望遠鏡の施設見学、マウナケア山頂での天体観測、さらにハワイ大学において日系人の歴史と伝統文化についても学びました。
ネパール建築・都市環境フィールド研修
(環境学部 主催)
急速に変化するネパールの都市部と地方部における気候風土に適合した伝統的建築・都市環境、社会問題そして環境問題について実際に見る・感じることを通じて学修をします。また、ネパールの建築・都市環境の実態把握・改善を行うために、温熱環境の実測と熱的快適性や幸福度などに関する調査を行います。さらに、ネパールの住環境(温熱環境、温熱感覚、エネルギー等)の評価と改善を行うため、小中高生への実践的な住環境教育プログラムを実施します。
「世界の都市」研修 ─ ヨーロッパ編
(都市生活学部 主催)
都市生活学部の講義「世界の都市」等で学んだ内容を中心に、現地にて本物に触れ、ヨーロッパの街を実体験することを目的に、イタリア、ドイツなどを訪問します。現地の専門家などによる講義を受けます。また、行政機関、都市開発会社の現地説明員による都市についての解説、都市空間、建築物、都市文化の現地ガイドによる説明と見学、引率教員による解説、そして実際の街のフィールドサーベイを通じて、知見を深めます。
「世界の都市」 研修─ アジア編
(都市生活学部 主催)
発展目覚ましいシンガポールとベトナムでフィールドワークを実施しました。シンガポールでは、URA(都市再開発庁)の基礎講義を受講したうえで、マリーナ・ベイ・サンズをはじめとした都市開発、歴史保存地区再生、公共高層住宅開発を実地踏査しました。また、金融センター、商業開発の最先端事例、エコ建築の視察も併せて行いました。ベトナムでは東急電鉄によるまちづくりの現場を、講義とともに視察しました。活気あふれる都市の最前線の開発、空間、デザイン、文化そしてビジネスを体感し、自らを磨く良い機会となりました。
オーストラリア・ニュージーランド幼児教育研修
(人間科学部 主催)
協定校であるオーストラリアのウーロンゴン大学あるいはニュージーランドのカンタベリー大学(※)で幼児教育について学び、現地の幼児教育施設で研修を体験します。15日前後のプログラムで、大学で幼児教育についての講義と保育実技、先住民の文化、幼児教育のための英語を学びます。オーストラリアではホームステイ、ニュージーランドではドミトリーを体験することで、国際理解を深め、日常生活における英語コミュニケーション能力を高めていきます。現地での研修をはさんで半期の事前授業や振り返りの機会を設けています。
派遣先のオーストラリアは、様々な言語や文化、慣習の違いを受け入れ、認め合う「多文化共生」を大切にしています。幼児教育では一人一人を尊重しながら、遊びを中心とした学びに重きが置かれています。研修では乳幼児研究に関する最先端研究施設である「ウーロンゴン大学教育学部附属『Early Start』」も訪問します。
ニュージーランドでは福祉・教育の先進国として、子どもたちを個人として尊重し、自由でのびのびとした教育が行われています。ボランティア活動も生活の一部となっているのも特徴です。様々な異文化体験から、保育者としての視野を広げる機会を提供します。
※ニュージーランドのカンタベリー大学への派遣プログラムは、コロナ禍等の事情により2025年度まで休止しております。