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都市生活学専攻 Urban Life Studies
専門分野の紹介
〈都市生活〉領域
領域 |
内容 |
都市生活 |
都市における様々な社会課題の解決と価値ある都市生活の持続的な創造発信に貢献する専門能力を身につけた人材の育成を目指して、商学・経営学に軸足をおきつつ工学及び芸術分野の方法論を活用していく視点に立って、社会科学系の教育と研究を展開する。 |
本専攻は、既往の大学や学部には類型のない、東京都市大学「都市生活学部」における都市生活学をさらに発展させたテーマについて、都市における様々な社会課題の解決と価値ある都市生活の持続的な創造発信に貢献する専門能力を身につけた人材の育成を目指す社会科学系の大学院です。
都市生活学専攻は、「都市研究の都市大」を牽引する拠点のひとつを担っています。特に、「東京」という世界の大都市の中でもユニークな特徴を様々に持つ都市に所在する立地の優位性を活かしながら、社会科学による専門的な分析力と、デザインからアプローチする独創性ある創造力との、2つの能力を兼ね備えて修得できる教育・研究環境を提供することによって、発展を続ける現代の都市文明と都市文化の双方に対して、独自のポジションから実践的な提案ができる専門家人材の育成を目指しています。
教育目標と身に付く素養
都市生活学専攻は、「都市を解き、都市を創り、都市を育てる」をタグラインとしつつ、都市における様々な「社会課題」の解決力と、「価値ある都市生活」の創造力を備えた人材の育成を目指しています。
近年の都市と都市生活をめぐる環境は、先端技術の驚異的な発展と普及、グローバル化の本格的な進展によって大きく変化し、迅速化と均質化が進む一方で、多様性やローカルな差異を尊重し、排除の壁を無くし、文化や美を追求する力も強まっています。さらに、益々発展するアジアの諸都市との緊密な連携も必要となっており、そのため、東京を拠点に行う都市事象の教育研究には、グローバル化する世界の諸都市と東京との相互関係を見極めながら、専門領域や国境を超えた総合的、複合的なアプローチと理解に基づいた取り組みが不可欠となっています。
本専攻では、こうした背景を踏まえ、博士前期課程においては「都市経営特論」、「都市プランニング特論」、「都市デザイン特論」、「都市システム特論」という4つの専門科目を中心に、関連分野横断的な幅広い専門知識と洞察力を効率的に修得するための講義カリキュラムを構築しています。
博士前期課程および博士課程後期において、英語による発表会やポスター発表会、修士または博士論文の中間発表会と最終的な修士論文発表会まで多種多彩な機会が設けられており、自身の研究内容を他者に分かりやすく伝える力も身につけていきます。
このような学修環境の中、学生は、自身が研鑽を積みたいと考える研究・学修領域に応じた指導教授に属し、その直接・間接的な指導を得て、専門力を強化し、自ら主体的に選択したテーマによって修士・博士論文を完成させていきます。
さらに、修了後建築士の資格を取得して活躍したいと希望する学生には、博士前期課程での学習実績が受験資格における実務経験年数要件(2年中1年間)に相当するプログラムを設けています。
専攻のポリシー
アドミッションポリシー
博士前期課程
[人材養成及び教育研究上の目的]
都市に生起する様々な事象の中から課題を発見し、専門的な知識と分析力をもってこれらを深く考察し、「価値ある都市生活」の創造に結び付く実践的な解決方法を構想できる専門能力を身につけた人材を養成することを目的としています。
[求める人物像]
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都市に関心を持ち、「価値ある都市生活」の創造に係わる研究や事業を通じて社会に貢献したいと望む人
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学部卒業レベルの基礎学力を有し、論理的な思考ができ、新規の発見、有用な創意工夫又は独創的な創作に意欲を有する人
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論文の読解とコミュニケーションが可能な英語力を有する人
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研究者として適切な倫理観を有する人
博士後期課程
[人材養成及び教育研究上の目的]
現代社会における都市と都市生活の価値創造を分野横断的に探究する都市生活学において、高度な分析能力、グローバル化と技術革新に対応した幅広い知見、価値創造の方法論を先導する研究開発力を有するとともに、都市生活の新時代を切り開く構想力と高度な専門能を併せ持つ人材能力を担うことのできる人材を育成することを目的としています。
[求める人物像]
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都市に深い関心を持ち「価値ある都市生活」の創造に係わる卓越した研究や独創的な事業を通じて社会に貢献したいと望む人
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博士前期(修士)課程修了レベルの専門知識と研究能力を有し、学際的な発想を持ち新しい研究領域の開拓に向かう意欲を有する
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国外の研究者との研究交流と論文執筆が可能な英語力を有する人
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研究者として適切な倫理観を有する人
カリキュラムポリシー
博士前期課程
[必修科目]
専門知識を応用し、都市社会が直面する諸問題の解決を図り、又は豊かな都市生活を創造するため、専門分野の「文献研究・演習」「特別研究」を履修する。
[専門知識を高める科目]
都市生活学の専門4分野について、特定分野の深い知識と分野横断的な幅広い知識の両方を身につけた人材を育成するため、「専門基礎科目」と4分野の「専門科目」を設置するとともに、複数分野を履修する。
[英語などの共通科目]
国際社会で実践的に活躍できる人材を育成するため、英語によるプレゼンテーション能力を養う科目を設置するほか、一年次開催の英語による研究発表会(2回)を修了要件とする。
博士後期課程
[研究・教育力の高質化]
高度な研究に用いられる多様な方法論を習得しつつ、都市社会に生起する事象を多角的・学際的に捉える視座と本質を見抜く洞察力を養うとともに、学識を教授するために必要な能力を培うため「都市生活学講究」を設置する。
[新たな知の発展]
都市と都市生活に関わる特定の研究テーマを設定し、高度な研究方法を駆使して研究を遂行し、その成果を独自性と一貫性のある博士論文にまとめ上げるとともに、自立した研究者として新しい領域を開拓できる研究能力が身につくように「都市生活学特殊研究」を設置する。
ディプロマポリシー
博士前期課程
[専門知識・応用力]
都市生活領域に関する特定の問題を深く考察し、実践的な問題解決に資する専門知識や能力を身につけた者
[分析力・構想力]
現代社会が直面する都市生活領域に関連する諸問題への科学的思考、調査・分析・評価・予測を通じ、国際社会に通じる有用な解決方法を構想し、提案できる能力を身につけた者、又は解決のための構想を有効で独創性のあるプランとしてまとめ、提示できる能力を身につけた者
[英語力]
国際社会に貢献できる素質を持ち、責任感を持って都市生活領域の研究と実務を発展させる可能性があると認められる者
[研究倫理]
適切な研究倫理面での配慮のもとに研究を続ける資質と研究を発展させる可能性があると認められる者
博士後期課程
[高度な研究能力]
都市生活学に関する高度な研究を遂行するとともに研究の成果を体系的にまとめあげ公表して知の発展に貢献する力を身につけた者
[学際的な広い視座]
都市と都市生活に関連する多様な事象および学術研究成果を俯瞰し、それらを都市生活学の専門知識と結び付けて、新たな価値創造に貢献できる能力を身につけた者
[研究倫理]
適切な研究倫理面での配慮のもとに研究を続ける資質と高度な研究を発展される可能性があると認められる者
指導教員
東京都市大学大学院社会人選抜入学者授業料減免
社会人選抜入学者に対しての、授業料減免があります。博士前期課程の減免額は授業料年額の50%、博士後期課程の減免額は授業料年額の90%です。
修了後の進路
本専攻の修了者には、都市生活領域に関する諸問題に対する科学的な思考、調査・分析・評価を通して有用な解決方法を構想できる能力や、解決のための構想を有効で独創性のあるプランとして提示できる能力が培われていることが期待され、高度な専門知識を背景とした「価値ある都市生活」のプロデューサーとして、都市と都市生活に関連する幅広い業界やポジションで活躍することが期待されます。
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都市開発・マネジメント関係、都市計画・交通・インフラ・まちづくり関係、不動産関係
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住宅産業関係、設計事務所関係、建設産業関係
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研究・教育機関、公共団体、上記に関するNPO団体 等