① 教育への取り組み
あいさつ
副学長(教育担当) 田口 亮
本学では入学から卒業までの4年間で学生に最大限の能力の向上を図ってもらうベストバリュー大学を目指しています。学生がじっくりと学修に取り組み、広く、深く学ぶことで、社会に貢献し得る能力を身に付けることができる、教育課程、教育内容・方法の充実を図ることがその実現の根拠になっています。
本学の創立は、高度な学びを求めた学生の熱意によるものです。極めて稀な設立の経緯があり、創立の精神はいまに引き継がれています。この精神に則って、学部では、本学に入学してくる学生が主体的に学び続けることで、自分自身の成長を感じ、確実な専門力と人間力を身につけることができる教育を推進してまいります。また、大学院では、社会と学生の要望に応えるための教育システムの不断の改善を行いつつ、研究力の向上を第一に見据えた教育に取り組んでまいります。
教育理念と教育目標
本学の教育理念は、「ボーダーを超えて、学生と教職員が共に考え、学び、行動することで社会に貢献できる人材を育てる」です。そして、その教育理念に沿って、『公正・誠実さと自己研鑽力をもち、「都市」に集約されるような複合的課題に取り組むことができ、多種多様なボーダーを超えて新たな価値を見出すことで持続可能な社会の発展に貢献できる人材を育成する』ことを教育目標として掲げています。学生が主体的に学ぶ能力、そして、高い専門力と人間力を涵養することで、社会の発展に対する強い使命感や他者と協調することのできる人材の輩出を目指しています。
その実現に向けて、教育目標と3つの方針*に基づいたカリキュラムと教育制度の充実、学生本位の授業の実践、学生のキャリア形成と成長のための支援の充実、学生が主体的に学ぶ環境の整備に力を注いでいます。さらに、FD活動**に活発化させ、教育の質向上に不断に取り組むことによって高等教育機関としての役割を果たすために全学的な教育改革を進めています。
*東京都市大学の3つの方針(卒業認定・学位授与に関する方針、教育課程編成・実施の方針、入学者受入れの方針はこちら)
**FD(ファカルティ・ディベロップメント)
教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組
教育推進体制
教育開発機構
本学では、2016(平成28)年4月から全学的な教育改革のために教育開発機構を設置しています。教育担当副学長が機構長となり、数理・データサイエンス教育センター、FD推進センター、教育開発室、教育アセスメント室、ICT戦略室及び数学IRセンターの6つの組織から構成されています。機構の各組織はその役割のもと、教務委員会をはじめとした学内組織と連携して、主体的な学びの促進、ICTの教育への活用、学修成果の把握と学修成果を重視した新たな教育制度と教育方法の開発や、そのために必要となるFDの企画と実施に取り組んでいます。
6つの組織の役割
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数理・データサイエンス教育センター
理系・文系を問わず全学生が、数理及びデータサイエンスの知識を習得し活用することを目的に、人工知能などの基礎的な学習及び体験ができる講義・演習を全学的に展開する。 -
FD 推進センター
授業改善にとどまらず、より長期的で広い視野に立った教育改善、改革の推進を目指し、本学学生の学習成果の向上と教育文化の醸成に資する事業を企画・立案・実施する。 -
教育開発室
大学の方針と大学評価に対応する教育改革を推進するための、教育課程、教授法、教育評価に関する企画や支援を行う。 -
教育アセスメント室
関係部署との連携の下、各種アセスメントを通して本学の教育に関する様々なデータを収集・分析し、可視化のための仕組みを検討し、教育改善に資する情報提供を行い、意思決定のエビデンス作成を行う。 -
ICT 戦略室
情報コミュニケーション技術を活用した教育環境の整備・支援・評価を行い、関係部署との連携・協力に基づいて、全学的導入及び利用促進に取り組む。 -
教学IRセンター
学生に関する様々なデータの収集・分析を実施し、機関決定等に資する提案や情報の提供を行う。本学における教学IRに関する取り組みは、こちらをご覧ください。
教務委員会
全学委員会の一つとして設置され、教育に関わる全学的な事柄を研究協議・建議するとともに、教育開発機構や各学部・研究科の教務委員会と連携して、全学的な教育施策をスムーズに実施できるように活動しています。
推進体制図