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原子力研究所
原子力研究所は、1960年(昭和35年)原子力の平和利用に先立って、自然豊かな多摩丘陵の一郭(川崎市麻生区王禅寺地区)に開設されました。1963年にTRIGA-Ⅱ型研究用原子炉(武蔵工大炉)の初回臨界を達成して以来、本学の学部・大学院学生を始め、日本全国の研究者・技術者に原子炉施設を開放してきました。殊に脳腫瘍・皮膚癌の治療研究、放射化分析による物質・環境中の微量元素の解析等で国際的な研究の成果を収めました。残念ながら、1989年12月末、原子炉の照射室の壁床面に水の浸み出しがあり、原子炉の運転を停止しました。2003年5月に原子炉廃止の方針決定をして永久機能停止措置を行い、2006年には使用済燃料を全て米国に返還しました。
原子炉は廃止されましたが、原子炉本体以外の施設・設備は残されています。原子炉施設・放射線取扱施設の安全管理の業務は続行され、教職員、原研配属の卒論・修士学生によって放射線源、実験設備、計測・制御機器等を使って特色ある教育と研究活動が今なお進められています。
また、2008年度からは、原子力研究所と本学機械・電気系学科が協力して、原子力専門技術者・技能者を育成する「原子力安全工学科」を開設しました。エネルギーの需給における環境負荷低減、経済性向上、原子力の安全・安心確保による社会貢献を目指します。
(校地面積:75,258.00㎡、校舎面積:2,615.44㎡)