海外インターンシップ
インターンシップアワード2020 文部科学大臣賞受賞プログラム
~グローバル化が進む社会で活躍する力を、実践を通じて身につける~
本学では海外の職場で現地の方々とともに働く機会を提供しています。
海外インターンシップは、自分達の学んできたことに対する実践の場として、また、他の国々の本当の姿を知る場として重要な役割を担っています。学生は限られた期間に成果を出すため懸命に努力し、大きく成長して帰ってきます。大学の夏休みにあたる毎年8月~9月の4週間程度、長いもので3ヶ月程度を対象期間としています。
2019年度は9カ国26カ所(アメリカ、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、シンガポール、台湾、マレーシア)に73名の学生を派遣しました。
新型コロナウイルスの影響で、2020年度・2021年度は派遣中止でしたが、2022年度に段階的に再開しました。
2022年度は4ヵ国6ヵ所(アメリカ、タイ、フィリピン、オーストラリア)に16名の学生を派遣しました。
海外インターンシップ派遣概要
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派遣時期:夏は8月から、春は2月から
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期間:平均1か月以上(これより長期・短期のものもあり)
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宿泊:ホテルまたはホームステイ、社員寮
プログラムスケジュール(予定)※本学のポータルサイトに掲載されます
<夏期>
・夏期海外インターンシップ募集:4月下旬より
・応募締め切り: 5⽉中旬
・選考:5月下旬
・準備教育:6⽉中旬〜8⽉上旬
・インターンシップ派遣
・報告会:
①派遣先企業での報告会:派遣先の要望によるが、基本的には英語で発表(インターンシップ中)
②海外インターンシップ報告会:
東京都市大学海外インターンシップ専門委員会向けに英語で発表(10月下旬)
③成果報告会(12月上旬):教職員・在学生・卒業生向けに発表
・2019年度 海外インターンシップ成果報告会
・2018年度 海外インターンシップ成果報告会
<春期>
・春期海外インターンシップ募集:11⽉下旬〜12⽉上旬
・春期応募締め切り:12⽉中旬
・準備教育:1⽉中旬~2月上旬
・インターンシップ派遣
・報告会:夏期と同様の手順
海外派遣先(2011-2022年度実績)
( )は2022年度
派遣国 | 派遣先(日系*) | 累計人数 | テーマ |
米国 | 特許法律事務所 | 35(4) |
•日米特許法の比較解説ドキュメントの作成支援 |
米国 | 自動車部品メーカ* | 3 | •品質改善活動の参画(測定と分析、プロセス変更分析) |
米国 | 電子機器メーカ* | 3 |
•半導体に関する特性評価 |
米国 | 教育コンサル業 | 1 | •教員を対象とするマーケティング分析とツール作成 |
米国 | 大学付属研究機関 | 4 | •ICテストシステム開発プロジェクトでの分担開発 |
タイ | 電子機器メーカ* | 16 |
•製造工程のリードタイム、仕掛り実測による改善提案 |
タイ | 金型及び部品メーカ* | 16 |
•製造工程の観察と気付き提案 |
タイ | 工業団地管理機構 | 2 | •工業団地運営企画書の検討・作成支援 |
タイ | セキュリティーサービス* | 8 |
•ホームページのアクセス分析、業務データ分析 |
タイ | 繊維メーカ* | 9 |
•新製品開発実験への参画 |
タイ | 電子機器メーカ* | 6 |
•品質管理に関する調査 |
タイ | 賃貸住宅仲介* | 2 | •賃貸住宅仲介の営業支援と情報管理 |
タイ | 国際展開する大手書店* | 8(2) |
•書店業務の体験 |
タイ | 電気機器メーカ* | 4 |
•製造工程の観察と気付き提案 |
タイ | 研究機関 | 5(3) |
•研究プロジェクト参画 |
フィリピン | ハーネスメーカ* | 27 |
•小集団活動に参画し製造工程の観察と気付き提案 |
フィリピン | オンライン英会話サービス業 | 25 |
•個別教員の授業内容のモニタリングとスコア纏め |
フィリピン | 市役所 | 16(1) |
•文化交流と比較レポート作成 |
フィリピン | 公立学校 | 2 | •文化交流と比較レポート作成 |
フィリピン | 私立学校A | 15(2) |
•文化交流と比較レポート作成 |
フィリピン | 私立学校B |
9 |
•文化交流と比較レポート作成 |
フィリピン | 語学学校 | 2 | •生徒と保護者に対するサポート業務 |
フィリピン | ネットワーク関連業* | 4 |
•ネットワーク敷設現地調査 |
フィリピン | インテリア家具製造メーカ | 6 |
•インテリア家具製造企業でのマーケティングやデザインの体験 |
ドイツ | 大学付属研究機関 |
1 | •産学連携プロジェクト参画 |
ノルウェイ | 大学付属研究機関 | 1 | •産学連携プロジェクト参画 |
オランダ | 総合電機メーカ | 1 | •研究プロジェクト参画 |
豪州 | デベロッパ* | 37(4) |
•地域開発のためのヒアリングとデータ分析 |
インドネシア | セキュリティーサービス* | 11 |
•現地社員の行動データ分析 |
インドネシア | 建設業* | 2 | •建設工事の現場体験 |
ニュージーランド | セキュリティーサービス* | 2 | •機器の受注~発送業務のドキュメント化 |
シンガポール | 旅行代理店* | 2 | •顧客問い合わせや予約業務 |
シンガポール | 総合重工メーカ* | 4 |
•円借款案件の情報の資料作成 |
マレーシア | 大学付属研究機関 | 9 |
•研究プロジェクト参画 |
ベトナム | 電子機器メーカ* | 4 |
•めっき加工に関する調査 |
ベトナム | ハーネスメーカ* | 4 |
•小集団活動に参画し製造工程の観察と気付き提案 |
ベトナム | 建設業* | 6 |
•建設工事の現場体験 |
台湾 | 政府シンクタンクおよび産業コンサルタント | 4 |
•マーケティングデータ分析手法を用いた企業研究 |
台湾 | スマートシステム構築の研究所 | 1 |
•スマートシステム構築に関する調査 |
台湾 | サイバーセキュリティに関する研究所 | 2 |
•サイバーセキュリティに関する日本と台湾の比較調査 |
香港 | 大学付属研究機関 | 2 | •研究プロジェクト参画 |
合計 |
321(16) |
問い合わせ先:世田谷キャンパスキャリア支援センター 海外インターンシップ担当
(E-mail:overseas-is@tcu.ac.jp)
募集スケジュール(2016年度の例)
※本学のポータルサイトに掲載されます
募集:6月10日より
応募締切:6月20日
選考:6月後半~7月初め
準備教育:7月~8月前半
問い合わせ先:世田谷キャンパスキャリア支援センター 海外インターンシップ担当
(E-mail:overseas-is@tcu.ac.jp)
「文部科学大臣賞」を受賞しました(2020/05/18)
本学の海外インターンシップが「第3回 インターンシップアワード」にて、選者である学生たちと有識者による高い評価を得て「文部科学大臣賞」(新設・一校のみ)を受賞しました。
同インターンシップは、世界各国の企業・団体9か国26か所の国外就業体験を通し、海外での勤務体験を行える産学連携・単位認定型のインターンシップです。また、「インターンシップアワード(後援:経済産業省、厚生労働省、文部科学省、日本経済新聞社、マイナビ)」は、学生の社会的・職業的自立に貢献したインターンシッププログラムを表彰する国内最大級のアワードです。
■関連リンク:インターンシップアワード(外部サイト)
※ プログラム概要、選出理由、受賞コメント もご覧いただけます。
参加学生からのコメント
インターンシップアワードで文部科学大臣賞のご受賞、おめでとうございます。先生方、キャリア支援センターの方々、協力して下さったOB・OG・派遣先の方々のおかげで貴重な経験ができたこと、また本プログラムが評価され受賞したこと、大変嬉しく思います。海外インターンシップを通して、語学力の向上に加え、業務に対する責任感や環境変化に短い期間で適応する力などを身に付けることができ、成長を実感しました。特に、毎日の業務に対してフィードバックをして頂いたことで、自分の強みを認識することができ、就職活動に活かすことができました。協力して頂いた皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
(2019年度タイ・研究機関、総合理工学研究科 機械専攻 修士2年 吉江 理沙)
海外インターンシップは 、1~2カ月の限られた期間に社会問題に取り組む貴重な機会です。問題解決のためにあらゆる知識や経験を総動員することが求められます。日本とは違う環境や価値観に触れることで、バックグラウンドの異なる人との相互理解能力やコミュニケーション能力の向上が期待されます。実際、大学での学びへのモチベーションが上がるなど、学生が派遣前の準備から派遣終了後の成果報告までの経験を通じて大きく成長するのを、報告会で感じます(海外インターンシップ担当:学生支援部住田部長)
〜グローバル化が進む社会で活躍する力を、実践を通じて身につける〜
東京都市大学海外インターンシップは、専門技術力と共にグローバル社会を生き抜くたくましさを持った若者を育てるため、独自に開発し改良を重ねてきたものです。派遣先と学生の双方にとって有意義なものにするため、一件毎に教職員が派遣先と協議してインターンシッププログラムを手作りしています。(海外インターンシップ専門委員会 委員長 准教授 桃沢 愛)
参加者レポート
私はフィリピンで約1ヶ月のインターンシップに参加しました。現地での仕事は工場の改善案の模索でした。作業は大変でしたが、私にとって海外での仕事を経験する良い機会となりました。また、海外インターンシッププログラムに携わっていただいた職員、先生方にはお忙しい中、私たちの派遣先に出向いていただき大変心強く感じました。その際に、工場の改善案で悩んでいたところをアドバイスもしていただき、とても感謝しています。私は来年就職するのですが、多くの面接官に海外インターンシップについて質問を受け、好印象だったのを覚えています。また、参加したメンバーも皆自分の進路に大いに役立つ経験だったと言っていました。(2019年度フィリピン・ハーネスメーカ、工学部 機械システム工学科 4年 竹村 晃一)
まず、この度のプログラム実施に尽力してくださった皆様、特に海外インターンシップ専門委員会の桃沢委員長を始めとする先生方にこの場を借りて深く御礼申し上げます。私にとって、インターンで得た経験は帰国後の研究活動において大変役立つものでした。さらに、世界的に見て理工系学生の修士・博士課程への進学が国際標準であることに衝撃を受けました。この経験から私は修士課程進学を決意し、いずれ博士課程にも進学したいと考えるようになりました。私が思うに、この海外インターンは学校や国内では手に入らない一線級の経験です。語学・事前学習・実際の仕事などは決して楽ではありませんが、大変でも挑戦してみるべきだと思います。(2019年度シンガポール・総合重工メーカ、工学部 機械工学科 4年 板橋 恭介)
※学生の学年等は取材当時のものです。