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トピックス詳細(イベント・行事)
11月17日(金)、世田谷キャンパス7号館1階71B教室にて、「国際物理オリンピック実験キット体験ブースキックオフ講演会」を開催しました。
今回の講演会は、本学が共催団体として参画し、今年7月、日本で初めて開催された「第53回国際物理オリンピック(IPhO)」(※1)で使用された実験キット(※2)の体験ブースが日本で初めて本学に提供されたことを受けて開催したものです。
当日は、国際物理オリンピックの委員であり、長年物理教育に携わってこられた 東京工業大学 名誉教授・東京基督教大学 名誉教授 北原和夫氏 をお迎えし、教育環境の変化や、将来の理系人材の育成について講演いただきました。同氏は、自身の経歴を振り返りながら、科学の発展の背後にあった「分かち合い」の重要性について学術的観点から解説されました。また、「専門性を徹底的に追求することが大切である一方で、協働や現実課題を意識する教育、そして専門性を超えたコミュニティの創出による公共財としての知識や知見の分かち合いが必要である。」と、人材育成とリベラル・アーツへの提言を語られました。
次に登場した国際物理オリンピック2023協会の鈴木章文 事務局長は、IPhO日本大会の概要と開催に向けた取り組みを説明し、また本学との共催となった経緯や会場のブース制作に本学が携わったことを報告しました。
続いて、サイエンスエンターテイナーとしても活躍する人間科学部 五十嵐 美樹 准教授が、国際科学オリンピック応援団の活動を通した本大会参加者へのインタビューやPRイベントの動画を公開し、参加者のリアルな声と様子を伝えました。今回の国際物理オリンピックの実験部会に携わった五十嵐 准教授は、「国際物理オリンピックは学生が世界へ羽ばたくチャンスであり、仲間と出会える場所。引き続き盛り上げていきたい。」と意気込みを語りました。
そして、理工学部 白鳥 英 准教授から、デジタル機器を駆使した新しいものづくりの場として4月にオープンした「学生工房」の紹介、その後、大学院総合理工学研究科長の田口 亮 教授は、理系人材育成につながる本学のデータサイエンス教育について説明しました。
参加者からの質疑応答が行われた講演会は、理系人材を取り巻く今日の教育環境の現状や課題、そして将来の展望の共有が図られた有意義な機会となりました。
(※1)国際物理オリンピック(International Physics Olympiad:IPhO )
国際物理オリンピックとは、大学入学前の青少年を対象とする国際的な物理学のコンテストです。物理学への興味や関心、能力を高め合い、国際交流を通じて参加国の物理教育を発展させることを目的としています。物理学の他に、数学、化学、生物学、地学、地理、情報の各分野の国際オリンピックも開催されています。
(※2)実験キット
国際物理オリンピックは実験問題と理論問題で構成され、実験問題試験で使用される実験装置です。実験装置を組み立て、問題用紙に書かれたヒントを参考に操作し、装置が示すデータから答えを導き出します。
<当日のプログラム>
時間 |
内容 |
登壇者 |
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16:00~16:05 |
開会挨拶 |
東京都市大学 学長 三木千壽 |
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16:05~17:05 |
理系人材育成とリベラルアーツ |
東京工業大学名誉教授・国際基督教大学名誉教授 |
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17:05~17:15 |
国際物理オリンピック日本大会について |
国際物理オリンピック2023協会 事務局長 |
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17:15~17:45 |
国際物理オリンピックに携わって |
東京都市大学 人間科学部 准教授 五十嵐 美樹 |
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17:50~18:00 |
学生工房の現状と将来 |
東京都市大学 理工学部 機械システム工学科 |
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18:00~18:10 |
本学の理系人材育成について |
東京都市大学 総合理工学研究科長 田口 亮 |
||
18:10~18:20 |
フリーディスカッション及び質疑応答 |
|||
18:20~18:25 |
閉会挨拶 |
東京都市大学 副学長 野中 謙一郎 |