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トピックス詳細(お知らせ)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本日予定していた「令和2(2020)年度入学式」は式典を中止いたしました。本来であれば、式典にてお伝えする予定であった 学長・理事長・後援会会長 からのメッセージを以下にお届けいたします。
学長メッセージ( 式辞 に代えて)
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、例年、世田谷キャンパス体育館で開催している入学式を取りやめました。
新入生の皆さんはもちろん、ご家族の皆様もきっとこの日を楽しみにされてきたことと思いますが、式典参加者の健康と安全の確保に加え、感染の拡大を防ぐという社会的責任を考慮してのことですから、どうぞご理解ください。
皆さんのご入学にあたり、本学を代表して、お祝いと期待の言葉を記します。
本学の建学の精神は、「公正、自由、自治」です。本学の前身の一つである武蔵工業大学は、今から91年を遡る1929年、武蔵高等工科学校として創立されました。ある学校に在籍していた学生たちが、「学びたい」という一心のもとに、自らが支援者、教えてくれる人と校地・校舎を探し、その思いを受け止めた3名の篤志により建学された、きわめて稀な学校です。
そして本学が属する学校法人五島育英会の初代理事長は、東急グループを築いた五島慶太翁です。五島育英会は、慶太翁が1939年に設立した東横商業女学校(後に東横学園女子短期大学を擁する「東横学園」の源流」)と、当時、財政的に困窮していた武蔵工業大学の両法人を合併して1955年に成立しました。2009年に武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合して東京都市大学となる原点がここにあります。
慶太翁の「人の成功と失敗のわかれ目は第一に健康である。次には熱と誠である。体力があって熱と誠とがあるならば、必ず成功する。」というお言葉は、いま「熱誠」として、本学の教育研究のバックボーンとなっています。
さて、ここで、本学がどのような方針で人材育成にあたっているのか、そして大学では、どのようにすれば有意義な時間を過ごせるのかについてお伝えします。
高校までは「受験」という極めてわかりやすい目標があり、学習方法もこれを意識した「知識伝達」を中心とする受動的なものだったことと思います。入試では、あるラインに到達すれば合格します。それに対し大学では、誰かが何かを教えてくれるだろうといった「待ち」の姿勢では何も手に入りません。また、どこまでやれば合格というラインもありません。自ら進んで能動的に学ぶことが成功の秘訣です。
そして、社会で求められる人材は、自ら課題を見つけ、それを解決できる人材です。皆さんは、本学入学にあたり先ずは、自分はどのようなことを成し遂げたいのかを明確にしてください。自分はどうしたいのか、そしてそれをどのように実現するのかを考え、書き出して保存してください。目標を明確にし、それに向かうプランがはっきりすれば、やる気も湧いてきますし、さらなる先も見えてきます。時が経つのは早いものです。後からあの時間がもったいなかった、あのようにしておけばよかったなどと思わぬよう、まさに、慶太翁の言葉「熱誠」の世界を目指し、いま始めましょう。
さらに、本学では「世界で活躍できる専門的な実践力を有する人材」の育成を目標としています。巷に言うグローバル化とは、時間と距離を超えて世界が一つになることですが、皆さんが生きる社会はすでに、グローバル化には興味がない、などと言って逃れられる状況にはありません。
本学では皆さんに、この時代をリードする人材になってほしいと考え、グローバル人材育成の入り口として「東京都市大学オーストラリアプログラム」(以下、TAP)を用意しています。6年前に始め、今では年間定員が471名となったこのプログラムは、入学直後の準備教育に始まり、本格的な専門教育を受ける前に、英語によるコミュニケーション能力を身に付けてしまうことを狙いとしています。
TAPでは、1年時に1日2時間のネイティブ講師による英語力強化講義を100日間受け、その後の2年時に、オーストラリア パースのEdith Cowan UniversityあるいはMurdoch Universityに1学期間留学します。TAPの効果をTOEICのスコアで表すと平均で約150点アップ、中には250点以上アップさせた学生もいます。少し前の日経の調査によれば、社会人の取得したい資格の1番がTOEIC®Aレベル、2番が同Bレベル、3番が同Cレベルと、いかに社会人が英語で悩まされているかが分かります。ぜひ、新入生の皆さんはTAPに参加して、本格的に専門分野を学ぶ前に英語問題を解決してしまいましょう。
さて、新聞紙上にAIとIoTの文字を見ない日はありません。第4次産業革命の進展により、我が国はSociety5.0の時代に入ったとも言われ、世の中はものすごい勢いで変化しています。ここで言いたいことは、今、皆さんが持っている知識はすぐに時代遅れになるということ。そして、その時に大事なことは、常に学ぶこと・学び続けること・チャレンジすることだということです。
失敗できない・したくないからチャレンジを避ける、では未来社会ではサバイブできません。リスクを恐れず、未知の世界に飛び込む人間、学び続ける人間だけが、新しい発想を生み出し、未来を開くと考えます。ぜひ、失敗を恐れずにチャレンジし続けてください。
皆さんが充実した大学生活を送られることを祈念し、入学にあたってのメッセージといたします。
2020年 4月 2日
東京都市大学
学長 三木 千壽
理事長メッセージ( ご挨拶 に代えて)
本年4月2日に予定されておりました「2020年度東京都市大学入学式」につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応といたしまして、新入生並びに保護者の皆様の安全を鑑み、式典を中止とし、各教室にて教職員と新入生のみでの開催といたしました。
晴れの日に向けて準備をされてきた新入生の皆様、保護者の皆様、関係者の皆様にこのようなお知らせをすることは誠に残念ではございますが、何卒ご理解の上ご了承いただきますようお願い申し上げます。
新1年生の皆さん、入学誠におめでとうございます。入学試験という難関を乗り越え、めでたく合格された皆さんを、教職員一同、心から歓迎いたします。
そして、ご両親様をはじめ、ご家族の皆様におかれましても、さぞかしお喜びのことと存じます。
私ども学校法人五島育英会は、東急グループの創業者であり、教育の重要性、人づくりへの熱い想いを信念とした五島慶太初代理事長によって設立されました。
現在は、幼稚園から大学まで8つの学校をもって東京都市大学グループを形成、学生・生徒は約12,000名を擁し、多くの先輩方が社会の様々な分野で活躍されています。
東京都市大学グループでは、「健全な精神と豊かな教養を培い、未来を見つめた人材を育成する」ことを教育理念としております。
グループの頂点に位置する東京都市大学は、長い歴史と伝統を築き上げ、9年後に迎える創立100周年のあるべき姿として、「専門的実践教育の伝統に加え、『都市』をキーワードに時代の要請に取り組み、国際都市東京で存在感を示す有数の大学」というビジョンを掲げています。
そして、これを実現するべく、東京都市大学の中長期計画として「アクションプラン2030」を策定し、全教職員が改革を続けております。
海外留学制度や海外インターンシップ制度の拡充、アジア・大洋州5大学連合の協定締結等、グローバル人材の育成を推進し、国際標準の大学へと進化を続けております。
また、大学院における教育・研究の充実・強化、エイジングシティ問題に関する学際的な研究事業「都市研究の都市大」プロジェクトの推進、更には世田谷キャンパスを中心とした教育研究環境の整備等、様々な施策を実行しております。
本日入学された皆さんをはじめ在籍する全学生が、本学での学びによって、より多くの成果、満足感を得られるよう、全教職員が一丸となり取り組んでまいります。
皆さんには、グローバル化の進展が著しい時代、ぜひとも世界で自分の力を試し、言語や文化の壁を越え、多様な経験から、異国の仲間とのつながりを実践し、今後更に重要となる「ダイバーシティ&インクルージョン」の概念を理解していただきたいと思います。
大学院に入学される方は、更に深い学識を身につけ、専門分野における研究能力や高度の専門性を養うとともに、広い視野に立って社会性の涵養に努めてください。
これからの学生生活は自分自身の責任で、自分の時間をコントロールできる、長い人生の中でも極めて貴重な時間です。それだけに明確な自覚と強い意志を持ち、如何に過ごすかが今後の人生を左右するといっても過言ではありません。
学生の本分は学ぶことにあります。又、大学は同じ志を持つ者が切磋琢磨してお互いを高め合い、磨き合う場でもあります。是非多くの友人と互いに学び合い、生涯の友を見い出してください。そして出来るだけ多くの書物を読み、リベラルアーツを学び、教養を深め、物事の本質を見極める能力を養い、人間の幅を広げてください。
さて、現在のわが国の環境を俯瞰してみますと、予測を上回るスピードで少子化が進行し、グローバル化の一層の進展や「Society5.0 第四次産業革命」と言われる技術革新に伴う社会構造の急速な変革が進んでいる状況であります。
教育の分野に目を向けてみますと、本年度は「高等教育無償化」の実施、「大学入学共通テスト」への移行実施等、大学を取り巻く環境が大きく変化する年度となります。
2018年11月に中央教育審議会は、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」という答申を出しました。この答申では、必要とされる人材として、専攻分野に関する専門性を有するだけではなく、文理横断的な思考力、判断力、俯瞰力、表現力の基盤の上に、幅広い教養を身に付け、高い公共性を保持しつつ、時代の変化に合わせて積極的に社会を支え、論理的思考力を持って社会を改善していく資質を有する者と定義づけています。
ぜひ、皆さんは、ダイバーシティの世界の中で、多様な変化を受容し、いくつものジレンマを克服しつつ、社会の中核となって存在感を示していく、そのような心づもりで勉学に励んでいただきたいと思います。常に社会に貢献する意識を大切にして、日本国内に留まらず国際的に協働・協調して、持続的に発展できる、平和で豊かな社会の実現に努力してください。
今日から新しい教育環境のもと、本学での勉学や課外活動、ボランティア活動等、様々なことにチャレンジして主体的に学問の研鑽と人格の陶冶に励み、未来志向で自分らしい夢や目標を持ち、スピード感を持って社会に貢献できる人に成長してください。
さらに、体力は全ての活動の基礎であり、身体的な能力だけでなく、精神面の充実にも大きく関わっています。健康を第一に確保することを忘れないでください。
東京都市大学グループの学園歌は「夢に翼を」といいます。
この学園歌には、夢を実現するためには、ただ憧れているだけでなく強い翼を育てることが肝要であるとのメッセージが込められております。
皆さんが本学で学んでいくことで、それぞれの夢が大きな翼になり、将来へ雄飛することにつながるように期待しています。
結びに、心身とも健全な、充実した楽しい学生生活を送られますことを心から祈念いたしまして、私からの祝辞とさせていただきます。
本日は、誠におめでとうございます。
2020年 4月 2日
学校法人 五島育英会
理事長 高橋 遠
後援会 会長メッセージ( ご祝辞 に代えて)
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、御両親をはじめ保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。東京都市大学後援会を代表いたしまして心から皆様を歓迎致します。
本学の後援会は、在学生の保護者の皆様を正会員として構成されています。大学の教育方針に則り、大学と保護者との連携を緊密にして、子女の修学、学生生活の向上を図り、また大学を後援して、その発展に寄与するとともに、会員相互の親睦を図ることを目的としています。主要な事業活動には、新入生研修行事の「フレッシャーズ・キャンプ」や大学行事の体育祭・学園祭と課外活動の援助、例年9月から大学と共催で行われる「大学と保護者との連絡会」等があります。本学をよく知ってもらうためにも、ぜひ参加して頂ければと思います。
また、課外活動での優れた成果に対し、「学生表彰」や「後援会長賞」などの表彰もあり、入学から卒業にいたるまでの幅広い支援事業を展開しています。保護者の皆様には、後援会のホームページや年2回送らせて頂く会誌のTCU-COMをぜひご覧ください。更に新入生の保護者の皆様の中から、評議員として後援会にご協力頂ければと思います。事務局からの依頼がありましたらぜひ参画をお願い致します。
残念ながら、現状では、希望に溢れた学生生活のスタートが、新型コロナウイルスの為一変し制約された状況におかれています。また世田谷キャンパスには、昨年の水害により大学機能の一部に復旧中の所もあります。第91期の新入生の皆様には試練が続きますが、在校生・教職員・保護者の方々と三位一体となり、卒業時には良き思い出になるよう乗り越えて行きましょう。
新入生の皆さんにこの4年間で期待すること
産業界は「働き方改革関連法」の施行から1年が経ち、「新たな価値を創造する働き方」を目指しています。生産性人口の減少が続く中で、労働環境の改善は日本における喫緊の課題となっています。この改革を推進するためにも皆さんの柔軟な感性が必要になります。学問・知識を身につけ教養を高め、新たな社会環境を創造し、改革の中枢を担う人材として活躍することを期待します。
令和の時代に期待される社会人は、柔軟な感性を持つ人材であり、ワークライフバランスやダイバーシティを理解できる人材です。そのためにも、大学の特色であるTAP(国際人育成プログラム)への参画や、学業以外で見聞を拡げるためにも、クラブに所属して、学部・学科・学年の異なる同級生・先輩・後輩とともに同じ目的を持ち、多くの方々と共有する時間の中で活動してください。一人ではできないことも仲間と一緒ならできます。
ぜひ充実した学生生活を送ってください!!!
本学における4年間が、皆さんの将来にとって素晴らしいものとなりますよう、心から祈念しましてお祝いの言葉と致します。
2020年 4月 2日
東京都市大学 後援会
会長 土屋 良直